2009年09月30日

競争

日本とブラジルのサッカー界の違いを挙げていったら本当にキリがないんだけど、その競争意識というか自分がプロサッカー選手になるための執念に関しては特に見習わなければいけないところがたくさんあると思っている。

ブラジルにはAMIZADE(アミザーヂ・友情)という言葉があるが、それはプロサッカー選手を志す生存競争の中において、特にピッチの中では取り去られてしまう。

もちろんピッチの外では、ブラジル人特有のAMIZADEが築かれているのだけど、さすがにピッチの中ではそうはいかない。

よく『日本人に対する差別やいじめ』という留学生の話があるけれど、実際は被害妄想であるんじゃないかと自分は感じた。

パスが回って来ないという話はあるけれど、それはブラジル人でも同じ事で、信頼が得られなければブラジル人選手にだってパスは回って来ない。

面白かったのは、紅白戦で自分になかなかパスが回って来なかったので紅白戦の合間に、『俺だってボールに触りたい!』とケンカ越しにカタコトの当時知っていたポルトガル語で主張したらパスが回ってきたこと(笑)

要は自分の存在をプレーで示すのもそうだけど、はっきりと主張できるかどうかが重要なんだと思った記憶がある。


もちろん主張ができてもプレーがダメなら生き残れないのは皆さんおわかりだと思うが、普通の日本人ならそのスタートの主張する事ができないということもご理解頂けると思う。


実際力のない日本人選手に対してチームメイトは、『voce joga bem!!(お前は上手い)』と社交辞令の言葉をピッチの外ではかけるんだけれど、それはまるで、
『儲かりまっか?』
『ぼちぼちでんなぁ〜』

のような決まり文句にさえ聞こえてくる。
そこでちょっと勘違いしてしまう日本人留学生もいたのは言うまでもなく…(苦笑)

横路に逸れたけど、僕がクラブと斡旋業者の問題で他のクラブに移ることになった時、

『このクラブは良くないから、お前がここを出ていくのは正解だ…』

なんて言われたんだけど、実際のところはそんな事は思っていないで、自分が生き残る為には日本人選手でさえもライバルが減っていく事に対して心の中でガッツポーズしていたんだろうと思う。


チームを強くするためにチームの団結を求めるのも大事なんだけど、個を育てるという面ではまだまだ日本の環境においての生存競争は甘すぎると言わざるを得ないだろう。



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